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【マーケティング/ファイナンス】価格はどのように設定されているか

ココがポイント

価格設定の手法を学ぶと物事の本質的な価値が分かるようになります

 

Contents

① 原価法

② 取引事例比較法

③ 収益還元法

 

①原価法

まず最初にご紹介するのが、原価法です。

 

この原価法は、取得した原価から必要経費や利益を積み上げて価格を設定する方法になります。

この手法では、原価・必要経費を抑えるか、利益をいくらに設定するか、が重要となります。

 

あなたがもしあるモノを販売する立場だとする場合、設定する価格構成は以下のようになります(例)。

この手法は利益を確実に確保する方法ですが、

もちろん利益は販売が成立した場合に限りますので、この販売価格で売れるか?という観点も重要になります。

 

つまり上述したように原価と必要経費を抑え、利益を積み上げた販売価格でも

最終的に競争力のある販売価格になっているか、が最終的に重要となります。

 

日本のような先進国では、基本的に物質的豊かな環境であり、

モノやサービスを生み出せば売れる、という時代ではありません。

 

また消費者は、他と比べて品質が高いか、使い勝手が良いか、価格は安いか、といった

観点で判断するため、原価法のような原価ありきな価格設定はあまり使われなくなりましたが、

不動産のような唯一無二なモノの価格設定には原価法の手法が使われることがあります。

 

②取引事例比較法

 

次にご紹介するのは、取引事例比較法です。

 

この手法は、過去の売買事例を参考にして設定する価格設定になります。

 

過去の自社商品の価格と比較するのも、競合他社の価格と比較したりもありで、

この手法が最も我々が身近に感じる価格設定ではないかと思います。

家電製品は特にこの手法で価格設定が行われています。

 

この手法で大事なのは、同一条件で比較することです。

よく英語でも、apple to apple  comparison という表現が使われますが、

りんごはバナナとではなく、りんご同士で比較しないと意味が無い、ということですね。

 

③収益還元法

 

最後にご紹介するのが、収益還元法です。

 

この手法は、将来の得られる収入から価値を計算し価格を設定する方法になります。

この手法は、人によってはあまり普段の生活では馴染みがないかも知れません。

 

この手法では、比較的大きな金額の価格設定の場合に用いられることが多いです。

例で言いますと、不動産や自動車などです。

 

不動産の例ですと、とあるマンションの一室が2,000万円の価格で販売されていたとします。

この部屋から将来得られる収入とは、つまりこの部屋を貸し出すことや売却が想定されます。

 

仮に月々10万円で貸し出すことができた場合、

・年間で120万円

・10年間で1,200万円

の収入が期待できます。

 

つまり販売価格である2,000万円を回収する場合に必要な期間は、

2,000万円 ÷ 120万円 ≒  16.7年

よって16.7年で2,000万年を回収し、それ以降は全て収益(儲け)になります・・・

 

・・・ところがこの話には続きがあります。収益還元はそんな簡単な話では済まないのです。

 

収益還元には、お金に時間の概念を織り込む必要があります。

これは、明日の1万円よりも今日の1万円の方が価値がある、という考えです。

 

例えば想像してみて下さい。

 

今日ある1万円を使って明日には1万円以上のお金を手にできる可能性があります。

投資であったり商売であっても、ビジネスは現在の原資を活用して将来の利益を最大化するすることが

目的なので、同じ金額でも現在のお金の方が価値は高いのです。

 

 

話を戻して先ほどの2,000万円の不動産ですが、

16.7年後に購入資金の2,000万円を回収できたとしても、お金の価値は購入時の2,000万円の方が高くなりますよね。

 

では16.7年後に回収した2,000万円の価値は、現在では一体いくらになるのか?

 

もちろん計算によって求めることが可能です。

ここで重要なファクターとなるのが、割引率になります。

割引率は、ディスカウント・レートとも呼ばれ、

将来価値を現在価値に換算するときに使う利率です(金利と思っていただいてOKです)。

 

では具体的な計算はどうなるか、下記見てみましょう。

(簡略化のために年数は17年、割引率は5%として計算しています)

 

 

計算の結果、上記のように17年後の2,000万円の価値は現在の872万円の価値と同等になっています。

上記は現在の価値に割り引いた結果ですが、逆の考えも可能です。

つまり、現在872万円の年利5%で運用した場合、17年後には2,000万円になるということです。

 

さて、17年後に回収できる2,000万円は、現在の872万円の価値でしかないことが分かりました。

そう考えると、購入価格の2,000万円の価格はあなたは妥当だと思いますでしょうか?

あなたなら幾らで価格を設定しますか?

 

これが収益還元法による価格設定です。

 

 

価格はどのように設定されているか、如何でしたでしょうか。

 

タイトルは価格の設定としていますが、当然この手法を理解すると

買い手の立場から価格の評価も行うことができます

 

あながた現在購入を検討しているその価格はどのように設定されているのでしょうか。

そしてその価値は本当にその金額で妥当なのでしょうか。

 

〜人生は二度なし悔い無く生きよ〜

 

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